オランイェ=ナッサウ家家系図(暫定版)

Nassauischer Erbverein

“Nassauischer Erbverein” (13 June 1783) In Wikimedia Commons

「暫定版」の但し書きをしました。

Webと家系図の親和性は非常に低く、必要充分な情報を網羅しつつ、リンクなどの転用が容易で、且つ視覚的にわかりやすいもの…というのは未だに模索中です。ここでは試用版としてヨーロッパの家系図サイト上でよく使われている、エクスプローラ的な階層状の書き方のみを残しました(過去に作成した画像版は削除しています)。

ナッサウ伯たちの活動の場はオランダ・ドイツ両国にまたがるため、その人物の生涯において、どちらにより重きを置いていたかで表記を蘭語・独語に分けています。

リスト表記家系図(タテ型/テキスト)

正式になんというのかわかりませんが、ヨーロッパの家系図サイト上でよく使われている、エクスプローラ的な階層状の書き方です。横に広がらない、テキストだけで表記できる、リンクも張れる、と、Webに使うには便利ですが、いかんせん視覚的には非常に見づらいです。

ので、とりあえず、ウィレム沈黙公たち5人兄弟を起点として、ウィレム四世までの成人した男子のみを記載しました。リンクのある人物は、サイト内に記事があります。


Stamboom van het Huis Oranje-Nassau, 1767 Tabula Genealogica Principum Nassovicorum (..) (titel op object), RP-P-OB-84.215

Tobias Conrad Lotter (1767) In Wikimedia Commons

家系図(リスト型テキスト)

  1. ウィレム一世【オランイェ公】
    1. フィリップス=ウィレム ×
    2. マウリッツ ×
    3. フレデリク=ヘンドリク
      1. ウィレム二世
        1. ウィレム三世 × → ヨハン=ウィレム=フリソ
  2. ヤン六世【ナッサウ伯】
    1. ウィレム=ローデウェイク 【ナッサウ=ディレンブルク伯】 ×
    2. ヤン七世【ナッサウ=ジーゲン伯】
      1. ハンス=エルンスト ×
      2. ヤン八世【ナッサウ=ジーゲン伯(カトリック分家)】
        1. ヨハン=フランツ=デジデラトス 【ナッサウ=ジーゲン伯/侯(カトリック分家)】
          1. ヴィルヘルム=ヒヤシンス × → フリードリヒ一世ヴィルヘルム
          2. アレクシス × (聖職)
          3. フランツ=フーゴー ×
          4. エマヌエル=イグナチウス ×
      3. アドルフ ×
      4. ウィレム【ナッサウ=ヒルヒェンバッハ伯 (一代限り)】
        1. マウリッツ=フレデリク ×
      5. ヨハン=マウリッツ ×
      6. ゲオルク=フリッツ=ルートヴィヒ × 【ナッサウ=ジーゲン伯/侯(プロテスタント分家)】
      7. ヴィルヘルム=オットー
      8. ハインリヒ
        1. ヴィルヘルム=モーリッツ
        2. フリードリヒ一世ヴィルヘルム 【ナッサウ=ジーゲン侯(再統一)】
          1. フリードリヒ二世ヴィルヘルム × → ウィレム四世
      9. クリスティアン
      10. ヨハン二世エルンスト
    3. ゲオルク【ナッサウ=バイルシュタイン伯】 → 【ナッサウ=ディレンブルク伯】
      1. ゲオルク二世
      2. ルートヴィヒ=ハインリヒ 【ナッサウ=ディレンブルク伯/侯】
        1. ゲオルク=ルートヴィヒ
          1. ハインリヒ
            1. ヴィルヘルム二世 ×
            2. クリスティアン × → ウィレム四世
        2. アドルフ 【ナッサウ=シャウムブルク伯 × (一代限り)】
      3. アルプレヒト ×
    4. フィリップス ×
    5. エルンスト=カシミール【ナッサウ=ディーツ伯】
      1. ヘンドリク一世カシミール ×
      2. ウィレム=フレデリク【ナッサウ=ディーツ伯/侯】
        1. ヘンドリク二世カシミール
          1. ヨハン=ウィレム=フリソ 【オランイェ公】
            1. ウィレム四世
    6. ローデウェイク=ヒュンテル ×
    7. ヨハン=ルートヴィヒ【ナッサウ=ハダマール伯/侯】
      1. モーリッツ=ハインリヒ
        1. フランツ=アレクサンダー × → クリスティアン
      2. へルマン=オットー × (聖職)
      3. ヨハン=エルンスト ×
      4. フランツ=ベルンハルト × (聖職)
  3. ルートヴィヒ ×
  4. アドルフ ×
  5. ハインリヒ ×

凡例および備考(リスト型テキスト)

  • 【】 称号・タイトル
    • ナッサウ家は、ヤン六世の死後に5つの分家が興されます(ディレンブルク、バイルシュタイン、ジーゲン、ディーツ、ハダマール)
    • バイルシュタイン家は早い段階でディレンブルク家と統合し、分家は4つとなります
    • ジーゲン家はカトリック系とプロテスタント系に分裂しますが、プロテスタント系に再統合します
    • ナッサウ4家は、1650-60年代に、相次いで伯から侯へ昇格しています
    • ウィレム三世の死後、オランイェ公はディーツ家のヨハン=ウィレム=フリソに継承されました
    • オランイェ公および、ヤン六世の時代に分家したナッサウ諸家は、最終的にウィレム四世ただひとりに集約されることになります
  • 数字 その世代での兄弟順(成人した男子のみ数えています)
  • × その人物に男系の子孫がない場合
  • → 直系の男系の子孫がなく、他の一族の人物に継承される場合

Stamboom van het Huis Oranje-Nassau d'Oranjeboom verheerlykt (titel op object), RP-P-OB-104.752

Hendrik de Leth (1747-1766) In Wikimedia Commons

家系図(女系含む)

ウィレム一世の妹や娘たちの嫁ぎ先に関係する親族も多いため、女系を含む家系図も作成しました。上記の家系図と比べ、ウィレム一世から数えて三代目まで、且つ、当サイト内に頻出する人物のみに限定しています。

ファン・デン=ベルフ伯は40年にわたり敵方として戦った相手、また、ゾルムス=ブラウンフェルス伯はフレデリク=ヘンドリク時代に姻戚となります。

  1. ウィレム一世【オランイェ公】
    1. フィリップス=ウィレム ×
    2. マウリッツ ×
    3. ルイーゼ=ユリアナ【プファルツ選帝侯】
      1. フリードリヒ五世(冬王)
    4. エリーザベト【ブイヨン公】
      1. フレデリク=モーリス
      2. アンリ(テュレンヌ元帥)
    5. カタリナ=ベルギカ【ハーナウ=ミュンツェンブルク伯】
      1. アマーリエ=エリーザベト
    6. フレデリク=ヘンドリク
      1. ウィレム二世
  2. ヤン六世【ナッサウ伯】
    1. ウィレム=ローデウェイク 【ナッサウ=ディレンブルク伯】 ×
    2. ヤン七世【ナッサウ=ジーゲン伯】
      1. ハンス=エルンスト ×
      2. ヤン八世【ナッサウ=ジーゲン伯(カトリック分家)】
      3. アドルフ ×
      4. ウィレム【ナッサウ=ヒルヒェンバッハ伯 (一代限り)】
      5. ヨハン=マウリッツ ×
      6. ゲオルク=フリッツ=ルートヴィヒ × 【ナッサウ=ジーゲン伯/侯(プロテスタント分家)】
    3. ゲオルクナッサウ=バイルシュタイン伯】 → 【ナッサウ=ディレンブルク伯】
      1. ゲオルク二世
      2. ルートヴィヒ=ハインリヒ 【ナッサウ=ディレンブルク伯/侯】
      3. アルプレヒト ×
    4. フィリップス ×
    5. エルンスト=カシミール【ナッサウ=ディーツ伯】
      1. ヘンドリク一世カシミール ×
      2. ウィレム=フレデリク【ナッサウ=ディーツ伯/侯】
    6. ローデウェイク=ヒュンテル ×
    7. ヨハン=ルートヴィヒ【ナッサウ=ハダマール伯/侯】
  3. マリア【ファン・デン=ベルフ伯
    1. ヘルマン
    2. フレデリク
    3. ヘンドリク
  4. エリーザベト 【ゾルムス=ブラウンフェルス伯
    1. ヨハン一世アルプレヒト
      1. ヨハン二世アルプレヒト
      2. アマーリア
    2. エルンスト
  5. マグダレーナ【ホーエンローエ=ノイエンシュタイン伯
    1. ゲオルク=フリードリヒ
    2. フィリップ=エルンスト

リファレンス

  • Ditzhuyzen, “Woordenboek”