チャールズ一世 Charles I of England

King Charles I after original by van Dyck

after Anthony van Dyck (1636) In Wikimedia Commons

  • イングランド、スコットランド、アイルランド国王 King of England, King of Scotland, and King of Ireland
  • 生年: 1600/11/19 ダンファームリン(スコットランド)
  • 没年/埋葬地: 1649/1/30 ホワイトホール宮殿/ウィンザー城(英)

生涯

結果的に、治世のほとんどを議会との対立に充てた国王。イングランド内戦(ピューリタン革命・清教徒革命)で敗北し、最終的に処刑されてしまいます。

オランダとの関係は、何と言っても子女同士の婚姻でしょう。オランイェ公フレデリク=ヘンドリクの長男ウィレム二世と、チャールズ一世の長女メアリは、フレデリク=ヘンドリクの私設外交団の努力によって、1641年5月、それぞれ15歳・11歳の若さで結婚します。

この時、逆にチャールズ一世の長男チャールズ(のちの二世)とフレデリク=ヘンドリクの長女ルイーゼ=ヘンリエッテとのW縁談も持ち上がっていました。が、直後からイングランド内戦の様相が濃くなり、翌1642年2月にはイングランド王妃アンリエッタ=マリアが亡命する事態となるなど、この縁談は立ち消えてしまいました。(王妃は一時ハーグに身を寄せましたが、本国イングランドでもそうだったように、そのカトリック信仰がたびたび問題となりました)。

* 各国元首その他オランダ以外を主要な活躍の場としている人物については、サイトの主旨上、オランダと直接関わった事項または八十年戦争(三十年戦争)期間中の行動について記載しています。そのため逆に、その人物の大まかな伝記ではあまり出てこないエピソードがメインになることもあるかもしれません。

DVD『クロムウェル』では主人公クロムウェルの対立軸として登場しますが、どちらが良い悪いというのではなく、それぞれの立場が中立の視点で描かれています。丁寧に史実を追っている印象があります。

リファレンス

記事中に挙げた参考URL以外については以下のとおり。

  • 友清理士『イギリス革命史(上)―オランダ戦争とオレンジ公ウイリアム』研究社、2004年