- ド・フォンテーヌ伯、歩兵元帥(1638-)
- 生年: 1566 ロレーヌ(仏)
- 没年: 1643/5/19 ロクロワ(仏)
生涯
ロレーヌ出身の軍人。16歳でスペイン軍に志願し、歩兵、騎兵、砲兵あらゆる経験を積みました。十二年休戦期に方面フランドル軍の司令官になっています。休戦明けは洪水線を整備したり、兵士のための救貧院を建設したり、戦場だけではなくハード面からも軍事に貢献しました。晩年は病気のため自力で戦場に出られる状態ではなくなっていましたが、フランス軍とのロクロワの戦いに参戦し戦死しています。「コンデは彼の見事な死を羨ましく思った」とのこと。
フランシスコ・デ・メロもそうですが、大敗した戦いに参加しているとそのイメージが強くなってしまいますが、ド・フォンテーヌ伯は対オランダ戦線ではほとんど負けていません。カロ(1638)、フルスト(1640)に加え、最大の成果はブリュージュ攻囲(1631)の阻止です。オランイェ公フレデリク=ヘンドリクにとっては、最も嫌な相手の一人だったでしょう。
映画『アラトリステ』の最後のロクロワのシーンで輿に乗っている司令官がいるので、これがド・フォンテーヌ伯だと思います。6分15秒あたりから。
リファレンス
- “DKS”