de Champaigne (between 1622 and 1639) In Wikimedia Commons
- フランス国王およびナヴァル王 Roi de France et de Navarre
- 生年： 1601/9/27 フォンテーヌブロー（仏）
- 没年／埋葬地： 1643/5/14 サン＝ジェルマン＝アン＝レー／サン＝ドニ大聖堂（仏）
生涯
リシュリューの陰に隠れて何かと影の薄い国王と思われがちですが、父王アンリに負けず劣らずの紆余曲折を経て、のちの絶対王政の基盤を作り上げた国王です。そもそもリシュリューを使いこなせるだけで、充分な器の持ち主といえます。
父王アンリ四世が「ナントの勅令」でユグノーとの融和を図ったのに反し、フランス国内の反対派ユグノーには強硬姿勢で臨みました。といって、ブイヨン公アンリやその息子テュレンヌ、またはシャティヨン元帥など、王権に忠実なユグノーは積極的に重用しています。実際、1635年の三十年戦争介入は、宗教の枠を越えてプロテスタント側に与したものであり、とくにオランダとの共同戦線ではカルヴァン派やユグノーの軍人・外交官たちの働きが大きいです。
* 各国元首その他オランダ以外を主要な活躍の場としている人物については、サイトの主旨上、オランダと直接関わった事項または八十年戦争（三十年戦争）期間中の行動について記載しています。そのため逆に、その人物の大まかな伝記ではあまり出てこないエピソードがメインになることもあるかもしれません。
デュマの『三銃士』はルイ十三世時代が舞台なので、本編はもちろん、映画には必ず登場します。最新のものでは、DVD『三銃士／王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』に、お洒落と恋愛に悩む初々しい若者として登場。
コミック『緑のディアーヌ』 にもルイ十三世が出ています。初版1984年、30年も前の作品です。かなり肖像そっくりに描かれています。
リファレンス
記事中に挙げた参考URL以外については以下のとおり。
- フランソワ・バイルー（ 幸田礼雅 訳）『アンリ四世―自由を求めた王』新評論、2000年
- 長谷川輝夫『聖なる王権ブルボン家』 講談社選書メチエ、2002年