『ブレダの開城』(槍)/油彩・画布 (1634-1635)

Velazquez-The Surrender of Breda

ベラスケス (1634-35) 『ブレダの開城』 In Wikimedia Commons

  • 種類: 戦勝画(1625年のブレダ攻囲戦勝利の10周年記念として)
  • 作者: ディエゴ・ベラスケス
  • 依頼者: オリバーレス公伯爵
  • 所蔵場所(当初): スペイン王室離宮/ブレン・レティーロ宮内『諸王国の間』
  • 所蔵場所(現在): マドリード プラド美術館

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南ネーデルランド分割構想

Cardinal Richelieu Signature

リシュリュー枢機卿の署名 In Wikimedia Commons

このサイト内でも何度か取り上げている、オランイェ公フレデリク=ヘンドリクとリシュリュー枢機卿の「南ネーデルランド分割構想」。八十年戦争ではユトレヒト同盟の頃から顕在化し、現在のベルギー北部の分離独立運動とも無関係ではない重要概念でもあるので、ここでかんたんにまとめておきます。

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オランダについて

Vermeer-view-of-delft

フェルメール (1660-61) デルフト眺望 In Wikimedia Commons

「オランダ」という国名について

日本語での「オランダ」の表記は、16世紀当時の低地諸州でもっとも有力な州だったホラント州(Holland)の名に由来しています。戦国時代にポルトガル人が伝えたのが始まりです。ポルトガル語では「H」を発音しないため、「Hollanda」=「オランダ」となりました。

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八十年戦争期の戦闘(陸戦)

Jan Martszen de Jonge - A cavalry skirmish with two fallen soldiers

Jan Martszen de Jonge (1628-1641) 騎兵の戦いと斃れた2人の兵士 In Wikimedia Commons

戦闘による時代区分

八十年戦争(1568-1648)は、十六世紀にスペインの属領となっていたネーデルランド全十七州が、スペイン国王フェリペ二世に対して「反乱」を起こしたのが始まりです。十七州のうち北部の七州が「オランダ連邦共和国」として、最終的にその主権と独立を国際的に承認されるまでの、約八十年間におこなわれた断続的な戦争を総称して「八十年戦争」と呼びます。

戦闘ひとつひとつの数は、名前らしい名前のついているものでも200あまり、それに付随する小競り合いレベルを含めると数百にも及び、休戦期を除く80年の間ほぼ毎年、複数回の戦闘がおこなわれていた計算になります。このウェブサイト内では有名なものを挙げていく予定ですが、それでも100近くになります(現在アップしている記事はまだその半数以下です)。

海戦は別に項を設けました → 「八十年戦争期の戦闘(海戦)

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八十年戦争期の戦闘(海戦)

Allegorie op visserij

Attributed to Willem Eversdijck (1667-1671) In Wikimedia Commons 第二次英蘭戦争後のオランダ「漁業」の振興(寓意画)

八十年戦争(1568-1648)は、十六世紀にスペインの属領となっていたネーデルランド全十七州が、スペイン国王フェリペ二世に対して「反乱」を起こしたのが始まりです。十七州のうち北部の七州が「オランダ連邦共和国」として、最終的にその主権と独立を国際的に承認されるまでの、約八十年間におこなわれた断続的な戦争を総称して「八十年戦争」と呼びます。

戦闘ひとつひとつの数は、名前らしい名前のついているものでも200あまり、それに付随する小競り合いレベルを含めると数百にも及び、休戦期を除く80年の間ほぼ毎年、複数回の戦闘がおこなわれていた計算になります。

陸戦は別に項を設けました → 「八十年戦争期の戦闘(陸戦)

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DVD アラトリステ

スペイン人が作成したスペイン人のための映画です。この時代のスペイン史を知っていなければ、また、スペインでベストセラーであるこの原作のあらすじを知らなければ、長い映画(けど、5冊分を1本の映画にまとめているので展開が早い)なので、マニアックではない日本人にはつらいかも。『忠臣蔵』の3時間ドラマスペシャルを外国人に見せたら、似たような感想を持つんじゃないかなあ、というとわかりやすいと思います。

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DVD もうひとりのシェイクスピア

cinematoday 公式予告動画

管理人は映画を3回観に行ったうえにDVDも予約購入しました! DVDにはメイキング映像が3本(インタビューメインなので正直あまり面白くない)、英語版の予告編動画が1本の計4本のおまけがついています。DVDは吹替えは無し、日本語字幕のみ。字幕の訳文は映画版と同じです。発売から1年程度後には1000円程度の廉価版も出ています(廉価版にはおまけ無しという情報もあり)。

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えほん「きたかぜとたいよう」(1602) ~アルプレヒトでんかとマウリッツかっか

Zuid-Nederlandse School002 Zuid-Nederlandse School002

In Wikimedia Commons

みんなもよくしってるイソップどうわを、80年せんそうバージョンにしましたよ。

*原文はウィキソースのパブリックドメインを用いました。
『イソップ童話集』太陽と風
作者:イソップ(Aesop)
訳者:菊池 寛
底本:興文社 文藝春秋社 昭和2年『小学生全集』

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十二年休戦期の南ネーデルランド執政府

Peter Paul Rubens 126

Peter Paul Rubens (1630/1632) 聖イルデフォンソ祭壇画 In Wikimedia Commons

オランダ共和国とスペインおよび南ネーデルランド執政府の間の停戦、十二年休戦条約(1609-1621)の期間中、オランダ側は宗教論争が持ち上がって内乱寸前の状態になり、若干ざわついています。実際、オランダが文化の「黄金時代」を誇るようになるのは、戦争中とはいえ1630年代になってからのことです。

逆に南ネーデルランドでは、「大公たち」と呼ばれた執政アルプレヒトとイザベラ夫婦のもと、彼らの望んだような比較的平和な時代が続きました。アントウェルペンの商業的復活は望めなかったものの、とくに芸術文化の復興・発展がめざましいものとなりました。もっとも、戦争に使っていた費用をこちらに回しただけともいえますが。この期間中、夫妻は一般民衆たちにも非常に慕われました。公私両方を描いたものに一緒に納まっていて、プライベートでも行動を共にすることが多かったのは間違いないようです。

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ウィレム一世期

Kenau Hasselaar op de wallen van Haarlem

Barend Wijnveld / Johannes Hinderikus Egenberger (1854) In Wikimedia Commons ハールレム攻囲戦(歴史画)

八十年戦争期間中の戦闘の一覧です。海戦は別項のため、ここでは陸戦のみです。

時代区分に方法については、オランダ語版ウィキペディアの一覧表と時代区分を参照しました(“Lijst van gevechten in de Tachtigjarige Oorlog” In Wikipedia: De vrije encyclopedie)。オランダで採用している時代区分は、「9年」「10年」「11年」「12年」と数字で続いていくのでわかりやすいですね。

基本的に、各個別の戦闘に関しては、日本語で読める資料はほとんどありません。そのため当サイト内でも最も更新が遅くなっております…。管理人が「反乱」期を専門にしていないので、まだ個別記事は少ないです。

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